「英語の発音がどうしても通じない」 「単語帳で覚えたはずなのに、リスニングで聞き取れない」
英語学習でこんな壁にぶつかったことはありませんか?
実はその原因、「カタカナ英語」にあるかもしれません。そして、そこから脱却するための最強のツールが「発音記号」です。
一見、暗号のように見えて難しそうな発音記号ですが、実は一度覚えてしまえば英語学習の効率が劇的に上がる「魔法の地図」なのです。
今回は、英語の発音記号の種類と、なぜそれを学ぶ必要があるのかを分かりやすく解説します。
1. なぜ「発音記号」の学習が必要なの?
結論から言うと、英語には「カタカナでは表せない音」がたくさんあるからです。
① カタカナの限界を超えるため
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つしかありません。しかし、英語の母音はその数倍(約15〜20個以上)あります。
例えば、「ア」と聞こえる音だけでも、英語には数種類あります。
- hut(小屋):短く鋭い「ア」 /ʌ/
- hot(熱い):口を大きく開けた「ア」 /ɑ/
- hat(帽子):エとアの中間の「ア」 /æ/
これらをすべてカタカナの「ハット」で済ませてしまうと、会話で誤解を生む原因になります。発音記号を知っていれば、これらを明確に区別できるようになります。
② リスニング力が飛躍的に上がる
「自分が発音できない音は、聞き取ることができない」という言葉を聞いたことがありますか?
脳は、自分が知らない音を「雑音」や「知っている近い音(カタカナ)」として処理してしまいます。発音記号を通して「正しい音」をインプットすることで、耳がその音を認識できるようになり、結果としてリスニング力が向上します。
③ 初見の単語も正しく読めるようになる
発音記号が読めれば、新しい単語に出会ったとき、辞書を引くだけで正しい発音がわかります。音声データがない環境でも、記号を見れば「どう口を動かせばいいか」が分かるようになるのです。
2. 発音記号にはどんな種類がある?
日本の英語辞書や教材で一般的に使われているのは、IPA(国際音声記号)というルールに基づいたものです。
大きく分けて「母音」と「子音」の2つに分類されます。
① 母音(Vowels)
口の中で息を妨げずに出す音です。日本語の「アイウエオ」にあたりますが、英語はもっと細かいです。
- 短母音: 短く発音する音(例:/ɪ/ bit, /ʊ/ book)
- 長母音: 長く伸ばす音(例:/iː/ see, /ɑː/ car)
- 二重母音: 2つの母音を滑らかにつなげる音(例:/eɪ/ cake, /aɪ/ like)
★注目の記号:シュワ(Schwa) /ə/ 英語で最も頻繁に使われる、あいまいで弱い「ア」のような音です(例:about, banana)。これをマスターすると一気に英語らしくなります。
② 子音(Consonants)
舌や唇、歯などで息を妨害して作る音です。
- 無声音: 声帯を震わせず、息だけで出す音(例:/p/, /t/, /k/, /s/)
- 有声音: 声帯を震わせて出す音(例:/b/, /d/, /g/, /z/)
★日本人が苦手な記号:
- /θ/ (think):舌を軽く歯で挟んで息を出す。
- /ð/ (this):/θ/の有声音バージョン。
- /r/ (red) と /l/ (led):舌の位置が全く違います。
3. どうやって勉強すればいい?
「全部覚えるのは大変そう…」と思うかもしれませんが、全てを完璧に暗記する必要はありません。まずは以下のステップで進めてみましょう。
- 「日本語にない音」から優先的に覚える (/æ/, /θ/, /ð/, /r/, /f/, /v/ など)
- 辞書を引く癖をつける 単語の意味を調べるとき、必ず横にある「発音記号」をチラッと見るようにします。
- 音読とセットで確認する 記号を見ながら、実際の音声を真似して発音してみましょう。
私のおすすめとしては「YouTube」で学ぶことです。ネイティブの自然の発音を無料で見ることができる。こんなに良い教材はありません。ぜひ参考にしてください。
まとめ:発音記号は一生モノのスキル
発音記号を学ぶことは、遠回りのようでいて、実は英語習得の最短ルートです。
- 正しい発音が身につく
- リスニング力が上がる
- 通じる英語になる
これから英語学習を本気で進めたい方は、ぜひ今日から「辞書の発音記号」に注目してみてください。その小さな記号たちが、あなたの英語力を大きく変えてくれるはずです!



コメント